わたしと英語
英語は勉強の一環で、それ以上でもそれ以下でもなかった中・高時代。
特に苦手だったわけでもなく、すごく得意だったわけでもない教科。
それが英語でした。
ところが何がどう転がるか分からないもので、アメリカに留学する
ことが決まっている子が高校2年の時に同じクラス&同じ部活にいて、
その話を聞いているうちに自分も行ってみたくなったりして。(^-^)
急きょ、親を説得して私も同じプログラムに申し込んで、
めでたく私も彼女と同じくアメリカへ(当時は、留学先はアメリカ
のみでした。(^^;)留学が決まりましたが。。。
英語の勉強はそこそこだったものの、喋った経験は皆無に近い状態。(^^;
それでも行けちゃうのは若さだったのかも。。。
もちろん、数々の試行錯誤と失敗を繰り返しました。(^^;
留学って、楽しいことばかりじゃないよね、と今は思います。
ただその中で、「英語ってほんとに言葉なんだ」と感じた瞬間の
お話を2つほど。
どちらも"Excuse me." という表現絡みです。
"Excuse me." は、「すみません」「失礼します」と訳されますよね。
excuse は許す、勘弁する、という意味の他に、言い訳をする、と
いう意味もあることをご存知の方も多いと思います。
その1
アメリカ人はパーティ好き。
その通りだと思います。
ステイ先の両親は若くで子どもが5人いたので、パーティに
たくさん参加した経験はありませんが、ステイ早々、素敵な
パーティに連れて行ってもらったことがありました。
見知らぬ人たちに次々に紹介されて戸惑いつつも、パーティ
というものに慣れていない物珍しさもあって、とても楽しく
過ごしました。
立食形式のパーティで、 蝶ネクタイのお兄さんたちが給仕をして
くれていました。
ある時、その給仕のお兄さんたちが荷物の乗った台車を押して
私たちの側を通り過ぎる時、
"Excuse us."
と云ったのです。
私にとって、"Excuse me." は "Excuse me." 以外の表現なんて
あり得ませんでした。
そして、気がつきました。
「あ、2人だから us になるのか!」
言葉なのだから、柔軟に変化するのは当然なのですが、その瞬間まで
私は英語を言葉だとは分かっていなかった気がします。
その2
私がステイした地域のコーディネーター(世話役のような人)は、
留学生同士の交流の場を積極的に設けてくれる人でした。(^-^)
帰国前の春には、希望する留学生を募りバスを仕立てて
フロリダ州へ旅行したことがありました。
デイトナビーチにあるホテルで、一緒に来た各国からの留学生と
バーベキューをしていた時のこと。
みんなふざけて盛り上がっていて、私が通り抜けようと
"Excuse me."
と云うと、フランス人の男の子が
"No. You're not excused."
と笑いながら云って、通り道をふさぎました。
彼は言葉遊びをしながら、ふざけて云っているのです。
さらに彼は云いました。
"Say a magic word."
これは子どもに云って聞かせるような表現で、「人にものを
頼む時には何て云うのかな?」といった意味です。
ホストファミリーの中で、私もこの表現はよく聞いていました。
答えはカンタン。
私が
"Please!"
と云うと、彼はニッコリ笑って
"Sure. You're excused."
と答えて通してくれました。
そういえば、ホストマザーに叱られた時に、
"No excuses!"
って云われたことがありましたね。。。(^^;
「言い訳はなしよ!」
と云うことです。(^^;;
ちょっと厳しかったな。。。
そんなこんなで無事にほぼ1年の留学を終え、帰るころには
日常会話は英語でへっちゃら。。。になっていました。(^-^)
私の人生の中で、一番英語が喋れた時期かも。
アクセントはバリバリアメリカ中西部訛りです。
英語もそうですが、良いことも良くないことも、日本にいたら
経験できなかったことをたくさん経験できたことが何より
だったと思っています。(^-^)
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